作業詳細「べら針(ピンセット)」
- ベら針
- 編地に発生してしまったキズは、べら針やピンセットを用い、修理していきます。
- ・目落ち(べら針で直します。)
- ・糸引き(ピンセットを使い、糸を中に戻していきます。)
一本の糸の半分だけ引き吊れています。(1/2)
修理済がこちら。糸引きは毛羽が立たないように気を付けて。(2/2)
- ・糸切れ(べら針で元の編目に直していきます。(同じ糸がないと直せない場合があります。))
糸が二本(二段)切れていて目が落ちています。(1/4)
糸を二本入れて、元の編目通りに戻していきます。(2/4)
通し終わり。後は糸始末をして完了。(3/4)
糸の処理は、美しく、強度を持たせることが大切です。(4/4)
- ・結び目(解き、結び直し周囲の編地に絡めます。)
- ・飛び込み(ピンセットを使用して取り除きます。(紡績飛び込みの場合も同様ですが糸が痩せてしまうことがあります。))
飛び込みを取る作業は地味なんです。(1/3)
修理済。これ位取れました。(2/3)
"糸"が飛び込んでいる場合は、編み目がそこだけボコっとしていますし取るのも簡単ですが、
繊維とか、紡績時に入ってしまったくずなどは見つけるのも取り除くのも大変です。
検品と修理の両方に技術が必要です。(3/3)
- ・二重喰い(タック)(べら針で元の編目に直していきます。同じ糸がないと直せない場合があります。)
二重喰いです。色糸で囲っている中心あたりに目が少しぽこっと出ている所です。(1/3)
正しい編み目に見えるよう糸を這わせます。 (2/3)
完了です。(3/3)
- ・虫喰い
- ・リンキング(ほつれたり、外れているリンキングを掛け直していきます。)
リンキングホツレ20センチ!長い!(1/3)
補修糸というのは基本はほつれた箇所の糸をそのまま使います。(2/3)
リンキング部分のテンションのバランスが揃っています。(3/3)
リンキングホツレ。空リンキングのホツレです。(1/3)
引き抜き引き抜き…テンションを合わせて。(2/3)
テンションをぴったりと合わせることが重要です。(3/3)
- etc...
- ハイゲージからローゲージまでそれぞれの風合いに合った直し方で修理を行っています。